2008年03月01日

iKILL (講談社BOX)/渡辺浩弐

『ゲームキッズ』や『プラトニックチェーン』で大人気の渡辺浩弐。
ご多分にもれず、あきらもはまりました。
特に『ゲームキッズ』シリーズは、授業のネタにまで使いましたとも!

その渡辺氏の新作ということで、ワクワクしながら読み進めた午前6時in風呂場。

ネットアイドル、衆人環視のもとでの殺人、
誰もが知る記号とそれゆえの匿名性、
ノスタルジィが生み出す残酷劇など、
コージィワールドではおなじみの単語が踊る。

だけど、何かがたりない。
それはきっと、『ゲームキッズ』で描かれた世界が、すでに「近未来」たりえなくなったがゆえの感覚なのだと思う。
渡辺氏自身も、たぶんそれに気づいていたのだろう。
これでもかとばかりに繰り返される残酷描写は、
その「足りない」部分の代替として提供されたものなのかもしれない。

しかしそんな描写よりも、もっと構成に工夫をこらしてほしかった
と思っているのは私だけだろうか。
各話や登場人物たちの行動が、最後の最後で全て集約され、つながっていく感覚。
それこそが、私が渡辺氏の作品に求めているものなのだ。

posted by つぶらやあきら at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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